デリケートゾーンの黒ずみはニベアでケアできる?成分を分析して検証

ニベア

「ニベアを使えば、デリケートゾーンの黒ずみが治る!」という口コミをよく見かけますが、本当に肌を美白する効果はあるのでしょうか?

ニベアで陰部の黒ずみケアが出来たら嬉しいですよね。ニベアが陰部の黒ずみ改善法に使えるのか、すべての配合成分を調べ、実際自分で使ってみました。

ニベアは、デリケートゾーンの黒ずみの悩みをケアできる商品なのでしょうか?

ニベアの青缶はどんなスキンケア商品?

ニベアは青色のパッケージが特徴のスキンケア用品です。ニベアは美容口コミサイトの「アットコスメ」殿堂入りを果たし、「ツイッター」「インスタグラム」でも話題になっています。

ニベアがSNSで人気になった理由は、「海外セレブマドンナが愛用している高級美容商品と、配合成分が似ているから」なんです。マドンナ愛用の高級美容商品は値段が10,000円以上もするため、500円程度で買えるニベアが店頭から消えるほど売れました。

ニベアはデリケートゾーンにどうやって塗るの?使い方

ニベアは、「どうやってデリケートゾーンに塗るのか」ネットで紹介されているニベアの使い方を紹介します。「ニベアを陰部に塗る方法」は入浴中に行います。

  1. ニベアと化粧水を混ぜコットンにしみこませる
  2. 入浴しながら円を描くように陰部をマッサージする

このニベアを使ったケア方法は、「くすみや毛穴汚れ」でデリケートゾーンが黒ずみになっている女性に効果的です。

※正式なニベアの使い方ではありません。

ニベアが買えるお店を調べました!2020年の最新販売情報

ニベアは、近所のドラッグストア、Amazon、楽天で購入でき、以下3タイプあります。

  • 大缶(169g)
  • 中缶(56g)
  • チューブ(50g)

ドラッグストア・Amazon・楽天に売っている、ニベアの販売価格は以下の通りです。

ドラッグストア・Amazon・楽天にあるニベアの値段

タイプ ドラッグストア Amazon 楽天
大缶(169g) 598円 599円 453円
中缶(56g) 270円 225円 225円
チューブ(50g) 228円 380円 196円

※すべて税込価格で表示しています

ニベアの最安値はドラッグストア・Amazon・楽天のどこ?

タイプ 最安値店 値段 1gあたりの値段
大缶(169g) 楽天 453円 約2.7円
中缶(56g) 楽天・Amazon 225円 約4.0円
チューブ(50g) 楽天 196円 約3.9円

※すべて税込価格で表示しています

ニベアの大缶と中缶、チューブの最安値は「楽天」か「Amazon」で、楽天が一番安く買えるとわかりました。ドラッグストアのニベアは、楽天やAmazonより数円~数十円高い場合が多いです。

1gあたりの最安値は約2.7円の大缶で、中缶とチューブはどちらも1gあたり4円程度なので差がありません。

デリケートゾーンの黒ずみケアできるか?ニベアの全成分を調べわかったこと

ニベアの成分

ニベアの全成分はコチラ

水、ミネラルオイル、ワセリン、グリセリン、水添ポリイソブテン、シクロメチコン、マイクロクリスタリンワックス、ラノリンアルコール、パラフィン、スクワラン、ホホバ油、オレイン酸デシル、オクチルドデカノール、ジステアリン酸Al、ステアリン酸Mg、硫酸Mg、クエン酸、安息香酸Na、香料

ニベアの成分分析からみえた真実

成分チェックをしてみて、ニベアは「スクワラン」や「ホホバオイル」を中心に美肌成分が配合されているとわかりました。

たしかにニベアは乾燥ケア重視の成分が入っていますが、デリケートゾーンの黒ずみ改善成分は入っていません。ニベアは肌のバリア機能アップやターンオーバー促進作用により、間接的な黒ずみ予防は期待できるでしょう。

ただ、ニベアの成分がデリケートゾーンへ負担になる可能性もあるので、注意して使わないといけません。

ニベアの成分内容と期待できる効果

配合成分 期待される効果
ミネラルオイル ミネラルオイルはベビー用保湿オイルにも配合されている低刺激な成分。肌の乾燥を防ぐ。
ワセリン ワセリンはすぐれた保湿剤として有名。肌表面に膜をはり、角質層の水分蒸発を予防する。
グリセリン 吸水性に富んだグリセリンは、肌にしっとり感を与えて肌馴染みを高める。
水添ポリイソブテン テクスチャを高める粘度調整目的で使われる。酸化や腐敗しにくいため品質保持目的でも使用される。
シクロメチコン 環状シリコンの仲間であるシクロメチコンは、肌を保護し乾燥ケアする。ベタつかない使用感が特徴。
マイクロクリスタリンワックス ワセリンからとれる固形状のオイル。化粧品の粘度を整えテクスチャ調整する。
ラノリンアルコール 肌馴染みがよく皮膚に浸透しやすい保湿剤の一つ。乾燥やアトピーの症状がある人は、かぶれを起こす可能性がある。
パラフィン 粘度を調整し、肌触りをよくする。
スクワラン 皮脂に強く肌への浸透性が高い。肌の新陳代謝アップや潤い効果が望める。
ホホバ油 いらない角質や汚れを除去し、肌へ潤い・ハリを与える保湿成分。
オレイン酸デシル 肌馴染みがよくしっとり感が高い。外部刺激や乾燥から肌を守る。
オクチルドデカノール 潤い作用が高く、低刺激で肌への使用感もよい。肌刺激から守る、成分吸収サポート作用も望める。
ジステアリン酸Al 低刺激な界面活性剤で乳化目的に使用される。肌の潤いを保つ
ステアリン酸Mg 水分と油分をまぜやすくする乳化作用がある。
硫酸Mg 乳化作用のある成分の性質を安定させる。
クエン酸 水分中にある金属成分とくっつくことで、キレート剤の働きをする。化粧品の性質を安定させる。
安息香酸Na 防腐作用や保存作用があるが、アレルギーが懸念されている成分。
香料 化粧品に香りをつける。

※水以外の成分を配合量が多い順に掲載しています
※配合量が1%以下の成分は順不同です

ニベアの成分からわかった3つのポイント

ポイント1.ニベアは潤い成分がたくさん配合されている

ニベアは保湿成分が豊富に配合されているため、乾燥ケア効果が期待できます。ニベアに入っている潤い成分を表にまとめます。

ニベアに入っている潤い成分
成分 期待できる保湿効果
ワセリン 肌表面に油膜をはり、角質層の水分蒸発から守る。
グリセリン すぐれた吸水性をもち、肌にしっとり感を与える。肌馴染みをよくするテクスチャ調整作用もある。
シクロメチコン シリコンの仲間で肌の保護効果が望める。サラッとした使用感にする。
ホホバ油 肌にしっとり感を与える他、角質・皮脂・汚れの除去効果が望める。

ポイント2.陰部の黒ずみケアより乾燥ケアに向いている

ニベアは乾燥ケアにはいいですが、色素沈着の美白効果は期待できません。上記で紹介した表を見てわかるように、ニベアには潤い成分がメイン配合されており、黒ずみ改善成分が入っていないからです。

デリケートゾーンの黒ずみを改善・予防効果が期待できる商品には、以下4つの特徴をもった成分が入っています。

デリケートゾーンの黒ずみケアに必要な4つの特徴
  1. 肌のターンオーバーを促進できること
  2. メラニン色素を作らない作用があること
  3. 厚生労働省が認めた美白有効成分入り
  4. 潤いケアにより肌乾燥を予防できること

ニベアは、肌のターンオーバー促進作用が望める「ホホバオイル」と「ワセリン」「シクロメチコン」「ホホバ油」「グリセリン」の潤い成は入っていますが、メラニン色素抑制成分や美白成分(トラネキサム酸・ビタミンC誘導体など)が入っていません。

したがって成分だけでみると、ニベアはデリケートゾーンの黒ずみケア効果が弱いです。

※メラニンは皮膚の奥にあるメラノサイトから分泌される「黒ずみの原因物質」です。

デリケートゾーンの黒ずみにニベアが効果アリと言われるワケ

「ニベアがデリケートゾーンの黒ずみに効果的」と噂される理由は、潤い成分が入っているからです!

潤い成分は、肌のターンオーバー促進効果が望めます。デリケートゾーンの黒ずみはターンオーバー周期にあわせ徐々に排泄されます。そのため、潤いケアは黒ずみケアに欠かせない条件です。

また、乾燥ケアは肌のバリア機能アップにも繋がり、下着や脱毛の摩擦刺激を受けにくくなります。摩擦刺激は「メラニン色素生産」の原因です。したがって保湿ケア用のニベアは、デリケートゾーンの黒ずみの「予防」に期待できるわけです。

ポイント3.ニベアは肌刺激をかける成分が入っている

ニベアには、肌刺激をかける着色料・香料・鉱物油・シリコン・アルコール・パラベンの添加成分が入っています。刺激成分の添加物は、炎症や黒ずみの原因になるため、デリケートゾーン専用品には入っていません。

ニベアに配合されている添加物成分
配合成分 ニベアに配合されている?
着色料 なし
香料 あり
鉱物油 あり(ミネラルオイル・パラフィン・ワセリン・マイクロクリスタリンワックス)
シリコン あり(シクロメチコン)
アルコール なし
パラベン なし

ニベアには接触性皮膚炎(かぶれ)の原因となる「ラノリンアルコール」が配合されています。ラノリンアルコールは、乾燥肌や敏感肌、アトピー性皮膚炎の人には刺激の強い成分です。

デリケートゾーンの黒ずみがある人は、肌のターンオーバーが正常に働いていないことが多いです。そのため、上記の成分表で紹介した添加物やラノリンアルコールを配合したニベアは、デリケートゾーンのケアに向いていません。

ボディケアで人気のニベアは、デリケートゾーンへ安易に使うのは控えた方がよいでしょう。

デリケートゾーンの黒ずみにニベアを使用してみました

私は2か月間ニベアを使い、デリケートゾーンの黒ずみを改善できるかチャレンジしました。

1日朝と晩に、ビキニラインの黒ずみ部位へニベアを塗り続けたんです。シャワーやお風呂の後に肌の水気をふきとり、手のひらであたためたニベアを薄く塗って使用しました。

ニベアでデリケートゾーンの黒ずみは改善できた?

残念ながら2か月ニベアを使用しても、デリケートゾーンの黒ずみは美白できませんでした。ニベアの効果は「アソコが黒いまま、少し透明感が出たかな?」と感じる程度でした。

デリケートゾーンにニベアを塗ったら、ニベアの色で肌が真っ白になります。ニベアを塗り伸ばすと光を反射し、若干黒ずみがトーンアップしてように見えましたが、時間が経つとまた元の色に戻ります。ニベアは根本的に黒ずみを美白できなかったです。

しかも、油分の多いニベアはベタつきが気になり、デリケートゾーンがムレ、ニオイが強くなりました。通気性が悪くムレやすいデリケートゾーンには、サラッとした商品がよいと思いました。

ニベアはデリケートゾーンの黒ずみケアに使用していいの?花王に電話で聞いてみた

私は2か月もデリケートゾーンの黒ずみへニベアを使用し続けましたが、ふと「塗って大丈夫だったかな?」と不安に感じました。そこで、ニベアの販売元である花王にデリケートゾーンへ使えるか、黒ずみ改善効果があるか問い合わせることにしました。

実際に私と花王カスタマーセンターの方が、やり取りした会話をまとめるので、参考にしてくださいね。

ニベアをデリケートゾーンの黒ずみに使用できるか花王に電話してみました

私「ニベアはデリケートゾーンの保湿ケアに使ってもよいですか?」

オペレーター「ニベアは、顔やボディの保湿ケア専用商品なので、基本的にデリケートゾーンへ使えません」


私「膣内や尿道をさけ、粘膜部分のIラインなら使えますか?」

オペレーター「ニベアはIラインにも使用しないでください」


私「太ももの付け根のそけい部ならよいですか」

オペレーター「太ももの乾燥ケアには、ニベアを使うことができます」


私「ニベアを使えない人はどんな人ですか?」

オペレーター「どの化粧品でもいえますが、体質にあわない場合もあります。ニベアは肌の様子を見ながら使ってください」


私「ニベアは摩擦刺激や紫外線による色素沈着に美白効果がありますか?」

オペレーター「ニベアは乾燥ケアのための商品なので、美白効果はありません」


私「SNSで話題のニベアパックは効果的な使い方ですか?」

オペレーター「ニベアはパックを目的に作られていません。ニベアパックは正式な使い方ではありません」

たくさん質問したにもかかわらず、花王のカスタマーセンターの方は親切に教えてくれました!ご協力ありがとうございました。

花王にニベアのことを聞いてわかったことのまとめ

販売元である花王に電話で聞きましたが、やはりニベアはデリケートゾーンの黒ずみケアに使えないと再確認できました。

ニベアのことをまとめると、

  • VラインやIラインにニベアを使用できない
  • ニベアは太ももの乾燥ケアには使える
  • デリケートゾーンの黒ずみ改善効果はない
  • 体質によって肌に合わない場合もある
  • ニベアにパック効果はない

デリケートゾーンに使えず、美白効果がないため、ニベアはデリケートゾーンの黒ずみケアに向いていません。ニベアは太ももの付け根なら塗れますが、乾燥ケア目的にしか使えません。敏感肌の人はパッチテストをしてからニベアを使った方がよいでしょう。

ニベアでデリケートゾーンの黒ずみケアする3つのデメリット

ニベアのデメリット

ニベアはデリケートゾーンの黒ずみに効果があるのか、成分を調べ、カスタマーセンターで聞き、実際に自分で使い検証しました。すべての検証結果をまとめたところ、やはりニベアはデリケートゾーンの黒ずみに効果がない、陰部に使うことを目的に作られた化粧品ではないとわかりました。

ニベアがデリケートゾーンの黒ずみケアにおすすめできない3つのデメリットを詳しく見ていきましょう。

デメリット1.ニベアはデリケートゾーンの黒ずみに効果がないから

たしかに保湿ケア商品ニベアは、手や脚、顔をお手頃価格でお手入れしたい時におすすめです。しかし、ニベアはデリケートゾーンの黒ずみ改善成分が入っていないので、美白効果がありません。

花王のカスタマーセンターの方も「ニベアには、デリケートゾーンの黒ずみを美白する効果はない」と言っていました。実際私も2か月ニベアを使ったけど、アソコを美白できませんでした。

そもそもニベアは顔用・ボディ用保湿なので、デリケートゾーンの黒ずみに使っても効果がないのです。

デメリット2.肌トラブルの原因となるから

ニベアはオイル成分で肌を覆い、乾燥ケアする商品です。美肌ケアには水分と油分のバランスが大切なので、油分だけでなく水分も欠かせないのです。ニベアには保水成分が少ないため、肌の水分量が足りずオイリー肌に傾く可能性があります。

油分の多い肌は、ニキビや乾燥を悪化しやすいです。そのためオイル分の多いニベアは、水分量の少ない人におすすめできません。

それに、ニベアにはデリケートゾーンへ刺激となる成分も入っているし、花王の方も「陰部や粘膜部分には使えない」と言っていました。肌刺激をかける恐れもあるので、ニベアはデリケートゾーンに塗らないでください。

デメリット3.ニベアはデリケートゾーンケアに使いづらい

油分が多いニベアは、水やお湯だけで簡単に落ちません。油分は水と分離する性質があるので、洗浄力の高い石鹸やソープで洗い流すことになります。

しかしデリケートゾーンは、洗浄力の強い石鹸で、必要な皮脂や常在菌まで洗い流されるのです。石鹸の成分は雑菌のエサになるため、洗い残しはデリケートゾーンのニオイやかゆみの原因となります。

洗浄力の強い石鹸を使うため、ニベアはデリケートゾーンの黒ずみケアにおすすめできません。

ニベアよりおすすめのデリケートゾーンの黒ずみ改善商品や方法は?

ニベアはデリケートゾーンの黒ずみケアにおすすめできません。ニベアより効果的に安全にデリケートゾーンの黒ずみケアしたい人は、デリケートゾーンの黒ずみ改善商品、皮膚科でのレーザー治療や薬での治療がおすすめです!

デリケートゾーンの黒ずみを改善する対策方法に関して詳しい内容は「イラストで分かる!デリケートゾーンの黒ずみを改善する「5つの対策方法」」で解説しています。

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